【政治】本当にあった怖い話
ご機嫌ようございます。政治経済のことしか話さぬ男、三幸靖麿呂でございます。暑い日が続いておりますので、今回は怪談めいたものを一つご紹介致します。
■彼らの「共通点」は
この人は「田中角栄」といって、昔総理大臣をやっておりました。大変人気者でしたが、賄賂を受けとっていたことが分かって捕まってしまいました。世にいう「ロッキード事件」です。そこから一転し、彼は不正義を働いた悪者として世間から総スカンされ、政界を退きます。
ところが「田中角栄は無罪だ」なんて主張もあります。何でも、証言が二転三転しているにも関わらず有罪になったとか。あるいは多くの事件の関係者が突然亡くなっただとか。
もちろん、こういった主張は世間に「陰謀論」と一蹴されるばかりです。
この方は小沢一郎さん。田中角栄と同じく不正をはたらいたとされる方です。難しい言葉を使うと「政治献金の虚偽記載」を犯しました。
政治家は献金を頂くことがあるのですが、その際には誰から献金をもらったかということをきっちり、正直に、報告書に書かないといけません。
ところが、この小沢さんは本当は「西松建設」という会社からお金をもらったにも関わらず、さも別のところからもらったように嘘をついたのです。その報告書には「未来産業研究会」と「新政治問題研究会」というところから献金をもらったと書いてありました。検察によると、この二つの団体は実体のない架空の団体なのです。
しかし、これについても疑問を呈(てい)する指摘があります。何でも、先ほど申し上げた「未来産業研究会」、「新政治問題研究会」から献金をもらった、と報告書に書くのは、普段なら問題ないと判断されていたとか。それにも関わらず小沢さんの時だけは「不正だ!」と指摘されたとか。
「未来産業研究会」と「新政治問題研究会」による献金対象者は小沢一郎氏だけではなかった。下記の政治家への献金事実も存在した。
(二〇〇四~〇六年総務省届け出分。単位は円、役職名は当時のもの)
・睦山会(小沢一郎民主党代表)新政治研一一〇〇万、未来研三〇〇万
・新しい波(二階派)新政治研四六六万、未来研三一二万
・春風会(森喜朗元首相)新政治研四〇〇万
・自民党東京参院比例第一一支部(藤野公孝元参院議員)新政治研四〇〇万
・民主党参院比例第九総支部(渡辺秀央改革クラブ代表)新政治研二〇〇万
・藤井孝男後援会(藤井孝男元運輸相)新政治研一六〇万、未来研四〇万
・加納時男後援会(加納時男参院議員)新政治研一〇〇万、未来研一〇〇万
・白凰会(川崎二郎元運輸相)新政治研六〇万、未来研四〇万
・地域政経研究会(山本公一衆院議員)新政治研六〇万、未来研四〇万
これらの政治家の資金管理団体も収支報告書に、「未来産業研究会」あるいは「新政治問題研究会」からの献金として記載して報告した。
(中略)
それでも西松のケースについて虚偽記載を認定して刑事責任を問うのなら、上記政治家すべての責任を問わなければおかしい。金額の多寡を指摘する向きがあるが、検察内部には「一億円」の立件基準が存在した。小沢氏のケースは一億円の内規にまったく届かない。「法の下の平等」に反した摘発であったことは明白である。
普段なら合法として認められていたのに、突然不正扱いになった。確かに不可解ではあります。
この方は中川昭一さんです。財務大臣をされておりました。財務省は省庁の中でも一番偉い、エリート中のエリート。その大臣を務めるのですから責任重大です。そんな中川さんは、G20という国際会議の会見で問題を起こしました。あろうことか、酔っ払ったような状態で会見に出たのです。
酒を呑んでいたとか、持病のせいだったとか色んなことが言われています。この事件は連日報じられ、もちろん中川さんは財務大臣を辞職。その後衆院選挙に出馬しますが、落選し、間もなく死去します。
死因についても色々言われています。落選を気に病み睡眠薬で自殺したとか、持病が悪化したとか。
この事件についても、不審な点が多いと指摘されています。
これは作家の山本正樹氏が書いたものです。
(前略)9月26日には都内で行われた環境フォーラムで講演。関係者によると、講演後の懇談会は終始笑顔で、「無職の中川です。選挙は負けると覚悟していた。4年間は無職なのでいろいろ勉強します。家計が苦しいから、何でもやるよ」とおどけてみせたという。
ただ死亡直前の数日間は体調がすぐれなかったようだ。2日に帯広市で行われた地元紙主催のパーティーには、「風邪で体調が悪く、インフルエンザの疑いもある」との理由で欠席。亡くなる前日の3日は、友人と都内で行われたプロ女子テニスの試合観戦を約束していたが、友人が自宅まで迎えに行ったところ、「具合が悪くて行けない」と断ったという。
家族によると、3日は午前中からベッドで横になり、妻が外出先から午後9時頃に帰宅した際も寝ていたという。(読売新聞20 時04分 )
上記報道から、少なくとも26日までは元気だったことがわかる。その後、急激に体調が悪化していったことがわかる。風邪のような症状からはじまり、やがて動けなくなるほどに悪化していっているのだ。であるから、警察発表のような死因が睡眠薬使用や循環器系の持病による可能性は薄いといわざるを得ない。いや、警察はすでに分かっているのかもしれない。本当の死因を。敢えて伏せているとも言える。
なんとこの人は警察の発表に異議を唱えているのであります。「風邪のような症状から始まり、急激に動けなくなる状態に悪化する」この様子が睡眠薬、持病のそれとは矛盾していると言うのです。
では本当の死因は何なのでしょうか?続けて読んでみましょう。
これは、放射性物質ボロニウム摂取による体内被曝から生じる多機能不全である可能性が極めて高い。このボロニウムは、ウランの100億倍の放射能強度があり、ほんの微量で相手を死に至らしめることができるのだが、摂取後から時間をかけて悪化していくため、暗殺目的で使用される物質である。
そうすると、中川さんは誰かに暗殺されたとでも解釈せざるを得ません。まるで小説とかドラマのような話ですが、果たしてあり得るのでしょうか。
「中川は高校生の息子を残していた。こんなタイミングで遺書もなく自殺するとは考えにくい」などという指摘もされています。
ところで皆様、田中さん、小沢さん、中川さんがどういう行動をとり、どういう主張をしてきたかというのは気になりませんか。極一部ですが、自分なりにまとめてみました。
・田中角栄氏
第六十四、六十五代総理大臣。中卒にも関わらず、トントン拍子で総理に出世している点が豊臣秀吉に似ていることから、当時は「今太閤」と呼ばれていました。「日本列島改造論」と称する政策を進め、日本中にインフラを充実させます。
また、アメリカとの相談をせずに、日中首脳会談を行いました。これは日中国交正常化という歴史的な成果を挙げます。
アメリカとの意向に反して、ソ連に接近します。北方領土問題の解決を図ったのです。
オイルショックの際、アメリカと敵対する中東諸国との石油資源の取引を拡大します。
・小沢一郎氏
国会議員。自由民主党幹事長、新進党党首、自由党党首、民主党代表、国民の生活が第一代表を経て、現在は国民民主党に所属しています。
アメリカをはじめとするGHQの占領下で作られた現日本国憲法は、無効であるとしています。これに則り、改憲論を主張。
アジア諸国が結束して共同体を築くべきと主張。これは、アメリカが「世界の警察」に位置し続ける世界観に反します。
・中川昭一氏
自由民主党の議員。農林水産大臣を経て、財務大臣を務めました。
アメリカのホワイトハウスに向けて「日本はこのまま黙って世界のキャッシュディスペンサー(現金自動支払い機)になるつもりはない」と発言したことがあります。かっこいいですね。
新興国や発展途上国への援助をすべく、IMFを通じて融資を行います。この際、暗黙の了解として「タンス預金」という扱いがなされていたアメリカ国債を提供。つまり、使うことがタブーとされていたアメリカ国債を使ったことになります。
お分かり頂けましたか。
三人とも、何かアメリカに都合の悪いことをやっていたわけです。世の中、「まさか」というものはあるかもしれませんね……。
くだらないものを読ませてしまって、どうも申し訳ございません。
完